そんな事など露知らず、西沢は続けた。
『知ってるか?女の龍の血は癒やしの、肉は不老不死の力を持っている。』
時雨はその様なこと一度も聞いたことなかった。
いや、聞かす必要がないと両親が判断したのだろう。
半妖の時雨にはそんな力はないのだから。
『それを知ったのは四年程前だ。そしてお前の存在を知った。
不老不死の力、何が何でも手に入れたい。そう思ったが、お前は半妖。そんな力はなかった。だから完全なる妖怪にしたのだ。』
したり顔な西沢が気に食わない時雨はギロリと睨んだ。
だが、西沢は気にするでもなく話を続けた。
『これは賭けだった。俺様の呪いで封じられた分、解放された時爆発的に妖力が上がって妖怪になるのではないかと思ったんだが……。成功したな。
俺は不老不死の身体を手に入れ、日本中の妖怪の頂点に立つのだ。人間共を裏で操る位にな!』



