幕末怪異聞録



そんなこんなで副長室に着いた時雨。


「土方ー!起きてんのか?起きてなかったら悪戯するがいいな?」


「……。」


「よし、悪戯してやろ!」


全くもって理不尽である。


スッ……


襖を開けるとやはりまだ寝ていた。

どうやら寝たのが遅かったようだ。


「おい、起きろ。朝だぞ?何時まで寝てんだ寝坊助。」


そう言いながら揺さぶってみるが、

「うーん……。」

となかなか目が覚めないようだ。


「起きてよー……。」


そう言いながら時雨は土方の髪で三つ編みしながら遊んでいた。


「ぷぷっ…。」


(歳子ちゃんだ……。)


ひとりで存分に楽しんだ時雨は、飽きたのか面白く起こす方法を考えていた。


「―――あっ!そうだ……。」


ニヤリと笑った時雨は、ゆっくりと土方に近付いていった。