幕末怪異聞録



時雨は八木家の人が住んでいる方まで来ていた。


「あっ!おなつちゃん!」


そこで会ったのが八木に住んでおり、時雨の手当て等をやってくれたおなつであった。


「時雨ちゃん!どないしたん?」


「あのね…――――…をお願いしたいんだけど……。」


「そんなんお安い御用や!
それじゃあ準備するなぁ!」


「うふふ。ありがとう!」











―――それから半刻後……



「朝餉まだなのー?」


時雨は勝手場に顔を出していた。


「おはよう、時雨。」


「もうすぐできる。」


そこにいたのは沖田と斎藤だった。


家事全般は当番制となっているのだ。


「――って、あれ?髪型変えたの?」


後ろ髪が一尺ほど短く、長い前髪は真ん中で分けられていた。


「そうなの!今さっきおなつちゃんに切ってもらったんだ!
どうだ?似合うだろ?」


「うん!似合ってるよ!」


先ほどおなつに頼んでいたのはこのためであった。