幕末怪異聞録



「あれ?お前、そんな成りだっけか?」


「ん?」


黒い髪に両目黒色の姿でキョトンとする時雨。


「この髪のことだよ。」


沖田は時雨の髪をひとつまみ持ち上げた。


それを見た時雨は「あー!」と言って、経緯を話した。


その話を聞いた原田と永倉はニヤリと笑った。


「今、九割人間なんだな?」


「あぁ。そうだ。」


「本当だな?」


「しつこい!私は嘘などつかん!」


ふくれっ面で時雨は腕を組んで原田と永倉を睨むも、二人は相変わらずニヤニヤしていた。


そんな二人が気持ち悪いと感じ、時雨は眉尻を下げた。


「何だよ…。二人してそんなにニヤニヤして。凄く気持ち悪い。」


「気持ち悪いとはなんだ。気持ち悪いとは。」


心外だと言わんばかりに眉間に皺を寄せる原田。


そんな原田をおいてクツクツ笑う永倉。いよいよおかしくなったかと思った時雨だが、そんな奴に指を指された。


「じゃあ腕相撲しようぜ!!」


「……。


は?」