そんな灰鐘に西沢は首を傾げた。
『妖力のないお前が俺に勝とうんて笑止千万!』
西沢は灰鐘の太刀を押し返し、更に斬りつけた。
ガキーン!!
「――っ!!」
灰鐘の太刀は見事に折れてしまい、灰鐘は勢いに負け、尻餅をついてしまった。
『そのなまくら刀を今のお前が使える訳なかろう?
それじゃあ来てもらうか……。』
勝ち誇った笑みを浮かべ、手を伸ばした瞬間―――
バチバチッ!!
『――!!』
思わず手を引っ込め苦痛に顔を歪める西沢を見た灰鐘はニヤリと笑った。
「私は妖力だけが強いわけではないんだぞ?」
『結界か……。
確かに貴様の母親は巫女だったな…。』
ぎりっと歯を鳴らした西沢は何故かフッと笑った。
『それごときの結界を俺が破れぬと思うか?』
バチバチバチッ!!
「くっ……!!」
西沢の手が灰鐘の首に伸び、軽々と持ち上げられたのだった。



