「あたし今からお父さんに電話する!」


 ごめん。お父さん。仕事中だと思うけど、お母さんのドジさを今すぐ報告するね☆(何の報告だ)


 プルルル・・・・


 電話のコールが2回なったとき『プツッ』と、受話器を取る音がした。


「もしもしお父さん!?」


『おお!亜優か?久しぶりだな。』


 久しぶりに聞いたお父さんの声。


 ・・・懐かしいな。


「ねぇお父さん。今アメリカにいるの?」


『ああ。そうだよ?お母さんに聞いてなかったのか?』


「そうだよ!今さっき聞いたばっか。」


『そうか。あははは。あいつもドジだからなぁ』


「あいつもって?」


『もちろんお前のことだよ』


 あたし!?あたし自覚してないよ?!自分ではドジじゃないと思ってたし・・・。


『あっ。もうそろそろ仕事戻らないと。じゃぁな。』


「・・・あ。うん。バイバイ。」


 はぁ・・・。まったく。お母さんは。


 あたしはご飯を食べ終わったあと、お風呂に入り、自分の部屋に行き、布団にもぐりこんだ。


「・・・今日はいろんなことがあったなぁ・・・。」


 直樹の彼女にされちゃったな・・・。


 そんなことを考えながらあたしは眠りについた。