「いらっしゃいませ」



シモンの低い声が店内に響く。
振り返ると、開かれたドアから外の空気が流れ込んできた。



入って来る人影を確認して、立ち上がる。



「……日向」



私は入口まで走り、真正面から日向に抱き着いた。



...END