しばらくすると、寝起きですオーラを全身にまとったアキがリビングに入ってきた。 「……おぉ」 「おぉじゃねーし。パーティー行ってくれる約束したの、忘れてたでしょ」 「……いや、覚えてるよ」 嘘をつけ嘘を。 1分前まで寝てた顔してるくせに。 だけどこんな状況でも、アキは焦る様子なんてまったくない。 寝グセでふわふわの髪を揺らしてアクビする姿は、ムカつくけど女のあたしより数倍かわいかった。