でも……そうだ。そうなんだ。 自分でもわかってた。 ビクビクしながら付き合わなきゃいけないような関係は、友達とは言えない……。 「ま、そうは言っても、女には女同士の付き合いがあるんだろーけどな」 「その点あんたは、友達なんかいなくても平気っぽいよね」 率直なイメージでそう言うと、アキはフッと小さく笑った。 その表情に何かが隠れているような気がしたけど、単なる気のせいだったかもしれない。