あたしはすぐさま桃に電話をかけた。 「桃っ、今思い出した! 先輩が使いそうな場所! たぶん、そこで間違いないと思う……っ!」 ――30分後。 あたしは息を切らしながらエレベーターにかけこんだ。 大みそかの日、先輩に連れてこられたマンション。 ほとんど先輩の個人用になっていると言っていたから。 きっと、かぐやちゃんはここに――…