するとモカは、あたしの顔を舐めるように見つめたかと思うと。 「何、そのメイク―」 え? 「全然似合ってなーい。泉穂、もともとの顔が薄いんだから、メイクまで薄くしたらコケシみたいだよぉ?」 「ぷっ」 アドバイスと見せかけて、明らかにおちょくってるモカとまりえ。 落ちつけ…… 平常心だ。 コイツらは昨日の腹いせで、突っかかりたいだけなんだから……。