光里はそう言いながら


俺の後ろを歩く


「・・・心配なら


なんで勝手に 俺の部屋に入るんだよ?」


「それは・・・」


止まって 光里の方に振り返る


「俺・・・ちょっとイラついてんだ


1人にしてくれない?」


「・・・湊」


俺は 早歩きで歩いた


どこに向かっているのかなんて


わからなかった


でも・・・未憂に会いたくなってしまう


なんでだかわからない


近くの公園に入って ブランコに座った


ふと空を見ると 夕焼け空だった


そこには少し光っている


月が浮かんでいた


「・・・また三日月か」


いつの間にか俺は


月が好きになっていた


前は・・・冷たいイメージがあって


嫌いだったのに


未憂の・・・影響か?


でも 俺は初めてあいつに


未憂に会った時から


惹かれていたのかもしれない