「何しに帰ってきたん?」 混乱していても、俺の口から漏れるのは変わらない冷たい悪魔の口調で……。 「その態度を叱りに来たんやっ!!!」 「え???」 ダンッと大きな音を立てて扉を開けると慣れた手つきで後ろ手に鍵を掛ける。 これが恋人同士だったらかなりドキドキな展開……なんやろうけど、今俺の目の前にあるのは見た事もないような龍の怖い顔。 何をゆうても怒らんかった龍が嘘みたいに……今は赤い顔で立っていた。