透には、愛してくれる人がいない?



って所か。




去ってゆく後姿を見て考える。




だからって……あんなむちゃくちゃな契約を許してやるほど俺は優しくなれへんし。



そんなに愛情が欲しかったらあんだけの綺麗な顔なんやし、とっとと彼女でも作ったらえーやんか。



ぶつぶつ言いながら……俺は学校行きのバスに乗った。