「それにしても透さすがやな~」 「何が??」 「あれ以来さ、あの嫌がらせぴたっと止んだし!王子パワーやな」 「…………」 「呪いのメールのせいで大事なん全部消えたわ~!!」 なんて、豪快に笑う姿はこっちの気持ちまでさっぱりさせる。 俺と関わらんかったら、嫌がらせなんて無かった筈なのに……どんだけ優しいねん? アホ過ぎ。 そんな、うわべだけは平穏な日々は過ぎて行き……いよいよ文化祭の日がやって来た。