とは言ってみたものの……なんでやねん!!


全くやる気が出ぇへんのは。


ミツとは違うクラスやし、悪いヤツか家庭環境が複雑なヤツが大半を占めるこの学校で俺のクラスは後者の人間の方が多いらしい。


気が合いそうなんもおらんし。



引きこもりみたいなヤツとは仲良くできへんしなぁ……かと言って悪そうなヤツって言っても。



「矢野ちゃん、一緒に行こうや」



次の授業は体育。



今の所会話出来てんのはこの声の主、相沢ぐらいなもんや。


隣の席になった相沢に誘われ体育着に着替えた俺達は体育館へ足取りも重く向かう。


「あ、相沢!ひょっとして体育館って事は靴必要やな?」