そして朝が来た。
食堂はいつもと変わらん光景。取り囲まれる透、が俺に向かってにこやかに歩いてくる……以外は。
「来たで?王子がっ」
「うっさいわ!!」
諸先輩達は当然の様に透の後をついてくる
「ねぇ何処行くん??」
「コーヒー買ってあげようか?」
「なんなら俺のハムエッグやるよ」
「お前の菌のついたハムエッグなんているかよ?それより朝定食おごるわ」
「っていうか今日こそ一緒に学校終わったら遊ぼうや」
「……近くで見ると想像以上やな?」
ミツの声に俺も改めてそう思う。毎日あれじゃ……確かに辛いわ。
なんて思っていたら目の前には光り輝く王子。
「先輩っ!!ごめんなさい」



