俺が堕ちた……相手は王子?




入学式が終わったら次は先輩達が寮に案内してくれるらしい……。


広い通路を抜けた所で迎え撃つ巨大な掲示板が視界を覆った。



「げ、門限8時ってマジかよ……」


「小学生並やな」



俺達がその張り出されとる規則のあまりの多さに固まっとったら、取り仕切っているメガネの先輩が寄ってきた。




「それ入学した時に俺も思ってんけどな?」




はぁ……。




「ここ山ん中やから夜外出したって何もないで?」



にかっと笑うメガネ先輩の言葉に更に溜息をつく。



はぁ……。



こんな学校に来るんやったら大人しく勉強しておけば、なんて今更ゆうてもなぁ。