俺は今言うべきなのか?



来るもの拒まず、去るもの追わず。そんな俺が……言うのか?



じわじわと伝わる熱がたまらなく気持ちいいからその手を離せない。



それが答えやと思った。



「なぁ透?マジでこの先2年ちょっと……隣で生活させてくれへん?」



驚いて、息を呑む透に少しだけ後悔したけれど、それどころじゃならなくなる。



透が……急に泣いたから。