混乱する頭をなんとか機能させながら、お菓子の山を掻き分けて龍に向かっていく。



「とりあえず、入って?」



「……あぁ」



どちらからも話そうとはしない。



一体何を考えているのか。



これはまた無駄な期待なのか。



真実を知るのが怖いから……俺からは何も言えへん。



「忙しかった……よな?帰った方がええな」



目の前で、困ったように俯く龍を見た時、俺の体は勝手に動いていた。