117狂想曲
その他
完
0
- 作品番号
- 54297
- 最終更新
- 2010/01/17
- 総文字数
- 7,511
- ページ数
- 41ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 4,280
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
その他38位(2008/01/23)
- ランクイン履歴
-
その他38位(2008/01/23)
私は西宮の伯父の家にいました
窓のすぐ向こうに
ヘビのようにのたうつ
高速道路が見えました
この作品にこめたのは
追悼でも
明日への希望でも
ありません
あの日を体験した者からの抗議文
そして、
未来への警告です
目次
この作品のレビュー
そこにあるのは真実。 そこに居るのは人。 そこでのやり取りは闇。 そこでの叫びは埋もれ、 そこでの涙は拭われない。 至る所で起こる悲劇。 そのうちの一つかも知れない。 しかし知る事が出来る事は少なく、 知る権利は誰にでもある。 ここには真実が綴られている。 ただ綴られている。
この作品の感想ノート
あの日、僕はまだ故郷九州で高校生だった。
あさのテレビニュースには、瓦礫の山になった都市が映し出されていた。
学校に到着して、当時親友だった(後に、なにかあったわけでもないが縁が切れてしまった友人)に、「ものすごい大地震で街が壊滅してた」って話しても、ニュースを見る習慣のない彼は「また嘘つきやがって」と最初は信じなかった。
「世の中」という言葉は「社会、世間」だけをあらわしている。そして「この世」は現実のこの世界をあらわしている。
世の中だけを見て、この世を省みない愚か。
この世の地面が震えたとき、世の中の骨組みが軋むともしらずに
こんばんは。
何度読んでも何かを新たに感じる。
俺は大阪に居ながら、神戸で仕事してます。今。
もうすぐ神戸市の人間になります。
今日はそんな視点で読みましたよ。
書いてくださり、ありがとうございます。
私は震災の生き残りの一人です。幼い頃であったため、自衛隊と自治体、政府の間で様々な小賢しいオトナの事情があったことは後々伝え聞いた程度です。
詳しく知らない部分も多かったので、少し…スッキリした気がします。
見た目の上では阪神大震災は終わっていますが、被災者にとっては一生終わらないもの…のようです。
真っ暗な街の中、遠くに見える商店街を焼き尽くす炎と足元で暖を取る薪の炎のコントラストは14年近く経つ今も鮮明に記憶しています。
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