キーンコーン、カーンコーン チャイムの音で、本から目を離し時計を見ると、ちょうど1時間目が終わった頃だった。 「今日は……。時間が過ぎるのが遅い気がする。」 小さく呟いて、視線を本へと戻す。 今日の3時間目の体育さえ出れば、もう学校に用は無い。 だが、その体育が厄介なのだ。