「そうだよ!!あんただけじゃない!!あんたのせいで家族が辛い思いしてるの!!あたし達を巻き込まないでよ!!」 その言葉に何かが壊れた気がした。 「望!!何て事を言うの!!」 パシッ 「…………痛っ…」 お母さんは望の頬を強く叩いた。望は放心状態でお母さんを見上げる。 「……………ははっ… 本当嫌になる……。あんた達全員…馬鹿じゃないの?」 そう言って望は家を出て行った。 バタン 扉が閉まる音が、ずっと頭の中で聞こえる。 それはまるで…家族が壊れていく音のようだった…。