「いや、正直に言うと、一緒に話したいだけなんだ!」 そう言って後頭部を掻く。話したいだけなんて…。なんであたしなんかと…。 「あたしに話す事なんて無いから。」 「じゃあ勝手についてく!」 そう言って歩き出す。その隣を坂原はついてきた。 「漣って家こっちなんだ! 俺もこっち!」 「………………」 「あ!漣!!飴食べる?」 「………………」 一方的に坂原が話しかけてくる。 何度無視しても、それを気にする事なく。 もう………。なんなの………?