「…………はあっ…はっ…」 不安からか動悸が激しい息もしずらいし…。 「とにかく………。歩かなきゃ…。」 声が、足が、体が震える。本当に、この世界でたった一人なんじゃないか…そう錯覚する程に。 ペタ…ペタ… 光が無いところへ…。早く…早く……っ。 ガクッ 「…………っ!?」 急に足元が無くなる。慌てて手すりらしき物に掴まった。