最後の世界がきみの笑顔でありますように。

♪〜♪〜♪


「…ん………?」


着信音で目が覚める。慌てて携帯の画面を見ると、陽からの電話だった。



「う、嘘っ…………。」



何で…本当に来ちゃった…。



♪〜♪〜♪〜



出ようか出まいか悩んでいると、着信音が途絶えた。


いいんだ…これで…。お互いの為だから。



♪〜♪〜♪〜



また陽から電話がかかってきた。携帯を握る手が震える。



「…陽…………。」



通話ボタンに親指を乗せる。ほんの少し力をいれさえすれば、陽と繋がる。



「……陽……あたし…。」