あれから数日。何の音沙汰も無い平和な毎日を過ごしていた。



カレンダーに近付いて、今日の日付を指でなぞる。



「クリスマス…イブ…。」


12月24日。恋人達の大事な日。あたしがまだ陽と付き合っていたら…。



「…一緒に過ごしてたのかな…?」



陽……。あの日以来、陽とは会っていない。


会いたい…。けど会いたくない…。



「…陽………。」



携帯を手に握りしめ、ベッドに横になる。



もしかしたら…。陽から連絡が来るかもしれない…だからこんな風に携帯を肌身離さず持っている。



来るわけ…無いのに…。たとえ来たとしても…。



陽に近付いたら…離れられなくなる。だから…会えないのに…。



そんな事を考えていると、いつの間にか眠りに着いていた。