体育が終わって、一人、早めに教室に戻って来た。 鞄を持って廊下に出ると 今帰ってきたのか坂原がいた。 あたしに気付いて手を振ってくる。 それを無視して図書室へ向かった。 「なんだなんだ?坂原フラれてやんの。」 「ち、ちげーって!」 そう言って坂原は後頭部を掻く。