シュッ…ポチャン



「…あー…調子悪いな。」


ドカッと地面に座り、胡座をかく。



ぼーっと川を眺めていると、人影が川の浅瀬で見えた。



「…嘘だろ…?」



深夜の2時だぞ!?目を凝らすと、俺と同い年くらいの女の子だった。



「…やべー…。」



幽霊かも。なんて思っていると、女の子はゆっくりと、水を蹴りながら川沿いを歩く。



バシャッ…バシャッ…



水しぶきが月に照らされ、宝石のように輝いている。


恐る恐る近付くと、女の子は綺麗な顔立ちをしている人間だった。



「……良かった〜…。まじで幽霊かと思った!!」



そう叫んだ俺に、女の子は気付いた。女の子はスカートの裾を持ち上げながら、俺を見つめている。



「…幽霊?あたしが??」



女の子は、怪訝そうに俺を見る。