「…わぁ…すごい……。」 チケットを買って中に入ると、辺り一面がマリーゴールドで埋め尽くされていた。 「おぉすげぇ!!」 感激のあまり、しばらく魅入っていた。 オレンジ一色。見渡すと、一枚のカーペットみたいだ。 「マリーゴールドだね…。どんなに見てても飽きない。」 「本当だな!でも、どうせなら全部制覇するぞ!」 陽はそう言ってあたしの手を握って引っ張る。 「…わっ!?」 驚いて陽見上げる。すると、笑顔の陽と目が合った。 「…うんっ…。」 笑顔を返して陽と植物園を回った。