「毎日、毎日、用事があるって言って先に帰っちゃうけど、その用事って何!?何度聞いてもはぐらかすじゃん!!」 あたしの言葉に、陽は罰が悪そうな顔をする。そのまま黙ってしまった。 やっぱり……。何か隠してるんだ…。 「……もういい…。」 そう言って立ち上がり、スカートに付いた草や土を掃う。 「さ、幸!?」 陽の困惑した声が聞こえたけど、無視して歩き出した。 陽なんか知らない!! グイッ 「送るから!!」 駆け寄って来た陽に、腕を捕まれる。