最後の世界がきみの笑顔でありますように。



「毎日、毎日、用事があるって言って先に帰っちゃうけど、その用事って何!?何度聞いてもはぐらかすじゃん!!」



あたしの言葉に、陽は罰が悪そうな顔をする。そのまま黙ってしまった。



やっぱり……。何か隠してるんだ…。



「……もういい…。」



そう言って立ち上がり、スカートに付いた草や土を掃う。



「さ、幸!?」



陽の困惑した声が聞こえたけど、無視して歩き出した。



陽なんか知らない!!



グイッ

「送るから!!」



駆け寄って来た陽に、腕を捕まれる。