「……………ん…。」 なんだろう……。 音がする…。 紙が擦れる音。そう、本のページをめくるような音………。 その音で目が覚めると、隣には見覚えのある人がいた。 「………………。」 無言でその人物を見つめていると、少ししてあたしの視線に気付いた。 「久しぶり!!学校だいぶ来てなかったでしょ!!俺毎回来てたのに。」 そう言って笑顔を向けてくる。そう、坂原 陽だ。 「…………言わなかった?他行ってって。」 あたしは坂原を睨みつけた。