「そんなの友達になりたいから!!当たり前だろう!?」 そう言って坂原は叫ぶ。 煩いなぁ……。勘弁してほしい。あたしは止めたの…。もう誰とも関わらない、関わりたくない。 「…友達なんかいらない。」 そう言ってあたしは立ち上がり歩き出した。 そろそろ2時間目が終わる。教室に戻らないと。 「え!待っ……」 坂原の言葉に歩みを止めた。 「本読まないなら他行ってくれない?迷惑だから。」 振り返らずそれだけ伝えて図書室を出た。ここまで言えば平気だろう。