「水………。」 ズキン…ズキン… 痛い……。また頭が痛み出す。 「坂原………。あたし、川で溺れてる所を、坂原に助けられたんだよね?」 「あ、あぁ…そうだよ。」 後ろから、歯切れの悪い返事が返ってきた。 「何で…川なんかに…。」 あたしの呟きに、坂原は何も言わなかった。 「あとはこれを貼っとけば大丈夫!」 坂原はあたしの指に、ばんそうこうを貼った。