バシャ…バシャ… 前に進んだ。だんだん深くなっていく。迷いはなかった。 朝に飲んだ睡眠薬が今頃効いてきたのか、頭がぼーっとする。 「漣ーーーーっ!!!!」 遠くから、あたしの名前を呼ぶ声がする。 でも関係無い…。ただ進めばいいんだから…。 バシャ…バシャ… 川の水がついに喉の辺りまできた。 バシャンッ あたしの体は、川の中へと沈んでいった。