「漣〜っ!!」 遠くから坂原が走って来る。片手を振りながら、笑顔で。 「…………ふふっ…。」 小さく笑って手を振ると、嬉しそうに近付いて来た。 「暇そうだな!」 坂原はそう言って、隣に腰を下ろす。 「あたりまえでしょ。」 好き好んでこんな所に座っているわけではない。あたしだって…。