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キュッキュッキュッ

体育館に近づく度に大きくなるシューズの音。

キュッキュッキュッ

あーバレーか…何年ぶりだ?出来るかな?


――――――――ギィィイ

鉄製の扉を開く。
でも、部員は誰一人として俺に気付かない。

「すみませーん…」

すると、ウェンディーズが気づいた。

「キミは?新入部員かな?」

満面の笑みで話しかけてきた。うわー、これ裏だろ。殺人鬼がこんな笑い方するわけねぇしな。

「僕は、アール・フィリップ・ウェンディーズです。よろしくね。」
「あ…久遠 瑞希です。」

自己紹介も終わったところで、俺はコートの外に出て、部員の人間観察をした。