―瑞希side――――――

今日、担任に部活に入って貰わないとダメだ、って言われた。

部活かぁー…
俺、バスケにしよっかな~ なんて思ってたら、隣から周りには分からない、俺にしか分からない突き刺さるような視線が来た。
ギギギッって効果音付きで肩越しに見れば、

貴様バレー部入れよ。
入らんかったら…どうなるか、分かってるよな?

って目で訴える灑梛が視界に入った。
こえぇ~…
あれか、昨日無理矢理彼奴の取り巻きになれとか言ったからか?まだ根にもってんの?

「あー…じゃぁ、俺…
バレー部で…」

言っちゃった。言っちゃったよ、俺。
まぁ良いや。後で灑梛に殺されるよりは、マシだ。

そしたら灑梛は

『では、私は…ブラスバンド部で♪』

……………はぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁあ!?
テメェ、人に散々命令しといて、自分は入りたい部活に入んのかよッ!!
信じられねぇ…