―瑞希side――――――

Murder Fun…

その名の通り、

殺人を楽しむ

アメリカのスパイ集団…
狙った獲物は、逃さない。邪魔な奴等は、切り伏せる。
そういう奴等だ。

「あーそうか…あー…」
《どうした、瑞希?》
「いやぁ…面倒くせぇなって」
《………………。》

あ、灑梛が黙っちまった。

《まぁ良い。とりあえず、標的は容易く見つかったんだし、あとは近付いて情報収集だ。》
「ん。じゃぁ、灑梛?」
《なんだ》

俺は、笑いながら言う。
灑梛が最も嫌がる仕事を。
「…彼奴の取り巻き、よろしくな?」
《………………………》

―――――――――――ブチッ ツーツーツーツーツーツーツー


くそ、切られた。しかも、かなり乱暴に。

まぁ良いや。灑梛は仕事を放棄する奴じゃねぇ。