「夕陽…??
どうしたの…??」
「琥珀…
お前、俺のせいで泣いたのか?」
黙り込む琥珀。
俺は、ちゃんと聞きたい。っていう。
「夕陽のせいで……泣いた…
たくさん、たくさん泣いた…」
「そ…か……ごめんな…???」
「夕陽が凪沙とキスしてるのみた…
凪沙と付き合ってるの、しらなかったし…
あたしのほうが長く一緒にいるのに!!!
夕陽は……
あたしを女の子としてみてくれなかったし…
ずっとずっと……あたしは夕陽が…!!!」
「ごめん…ごめんな??
でも、俺はさ、ちゃんと琥珀のこと、考えてたから。
なんでか知らないけど…
頭ん中、琥珀でいっぱいで…
凪沙といても、お前のこと考えてるときばかりで」
だからさ、その先、聞かせてくれよ??
聞きたい。お前の口から。

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