歩く足は早まる。 あいつのところへ。 あいつはこっちをみてる。 琥珀は少し赤い目で俺を見る。 俺はあいつをじっと見据えながら 一歩一歩近づいていく。 そんな俺をあいつは驚いた様子で ずっとずっと見てる。 ちらりと後ろをふりかえる 女の姿はもうそこにはない。 前を見る。 自分が歩く。 この空間には俺と琥珀、ただ2人。