☆フレンチ・キス☆

「……別れたいの?」



いきなり図星をついてくる。
だが、それが真実。



「あぁ。」



「好きな人が…できたの?」



「………あぁ」



傷つけてでも、彼奴を手に入れたくて。
必死だった。



「…あたしは……
こんなに好きなのに!!

夕陽は……冷たいね。
暖かい夕陽じゃなくて、冬の空に
輝く暖かい夕陽じゃない…」



「俺は…バカなんだ。
お前みたいに
一途に思ってくれる奴を
好きになればいいのに。
いや、一時は好きだった。

気づいた俺が悪い。」