可愛らしい声に反応して思わず上を見上げてしまった。 ジンに声をかけてきたのは、元彼女…。 「んだよ、めんどくせーな。オレがいなくたって仕事できるだろーが」 「じゃ、給食ナシね」 「うっせーな。わかったよ。…悪い、美織、また後でな」 「うん…」 めんどくさそうに返事をし、ジンは私に手を振って階段を上がっていった。 ジンが上がると、彼女も一緒に上に上がっていく。 …行かないでって言えば、ここに残ってくれたカナ…?