「…受験が終わるまでの辛抱だろ?」 「…」 そう言われたけど、私は返事をしなかった。 ろくに挨拶もせずに学職を出ると、階段からおりてきたジンと目があってしまった。 学職は階段のすぐそばにあるから、出てきたところバッチリ見られた…。 「何だよ?悪い事やっちゃった?」 「ジンじゃないし。ちょっと授業中にボーっとしただけだよ」 「それでもじゅうぶん、悪い事ジャン」 ジンはそう言って私の頭をぐしゃぐしゃとなでる。 優しくて力強い手…。 先生達は、どうしてこの手を私から離そうとするの…?