15歳のラビリンス



「次の問いを深川」


「…」


「深川?」



当てられてる事に気が付かず、先生に二回名前を呼ばれて我に返った。


やばい、問題解きながらジンとのこれからの事について悩んでた…。



「あ、えっと…わかりません…」


「そうか。じゃ、増田」


「はい」



私が座ると、カンナが当てられた。


カンナはすらすらと答えて正解という言葉をもらってる。



私は深いため息をついた。