「どうしたの?2年の問題児達と一緒で……」


「彩乃も一緒に勉強しようよー」


「えー?私、もう少ししたら塾だし」


「お願いー」



一人にされたくなくて、強引に彩乃を椅子に座らせた。



「おー。彩乃っちじゃん」


「2年に彩乃っちとかなれなれしく呼ばれたくないし」



工藤くんにぴしゃりと言い返す彩乃。


でも、顔は笑ってる。



「いいじゃん、そんなケチらなくても。減るもんじゃねーし」


「増えもしないでしょ?」


「増えてもうれしくねーよ」



工藤くんはあきれたようにそう言って、サイダーを飲んだ。