「増田がいなくなったら一気に静かになったな」
「だよなー」
笑いながらジンが言うと、飯島くんと工藤くんも同調するようにうなずいた。
カンナを一人で行かせた事に少し後悔し始める私。
この空間に一人ってちょっと嫌かもしれない……。
「あれ?美織ー。ひとりー?」
ふいに名前を呼ばれて顔を上げると、彩乃が周りをキョロキョロしながら声をかけてきた。
ちょっと天の助け!と思ってしまった私。
「ううん。カンナがマック行っちゃったから……」
「ああ、カンナ、マック行ったんだ?すっごい自転車とばしてるの見たからどうしたのかと思って……」
彩乃はそう言いながら、私の今いる状況を見て苦笑した。



