「あーもう、アンタ達のせいで集中力途切れた!私もテリヤキ食べたくなったし!美織、買いに行こ?!」
「え?私、おなかすいてない……」
「えーっ?!」
大きく伸びをしながら言ったカンナ。
私の答えを聞いて口をあんぐり開けた。
カンナの正面では、飯島くんと工藤くんが買ってきたテリヤキバーガーを食べてる。
「おまえ、うっさいから一人で買ってこいよ」
「アンタ達のせいでしょうがっ!」
そう言うと、カンナはカバンから財布を出して立ち上がった。
「じゃ、美織、行ってくる。アンタ達、美織にちょっかいだしたら承知しないからねっ!」
「はいはい、いってらー」
やる気なさそうにカンナに手を振るジン。
カンナは自転車のカギを手にすると、外へ出て行った。



