「遠慮すんなよ。お前、ポテト好きだよな?」
「好きだけど……私、ポテト好きって言ったっけ?」
「マックで美味しそうにポテト食べてるとこよく見るし」
ジンがコーラを飲みながらそう言った。
学校の近くにマックがあるせいか、うちの学校の人はよく利用する。
私もそのうちの1人なんだけど、そんなに美味しそうに食べてたのかなぁ?
……指摘されたらちょっと恥ずかしいかもしれない。
「ねー。私の存在無視してるでしょ?何で美織ばっか?」
「美織、オレに過去問貸してくれるし、国語のべんきょー法も教えてくれたし」
「私に聞けば何でも教えるのに。オトナの女の魅力とか?」
ちょっと気取って言ったカンナ。
ジンは苦笑した。



