15歳のラビリンス



「遠慮すんなよ。お前、ポテト好きだよな?」


「好きだけど……私、ポテト好きって言ったっけ?」


「マックで美味しそうにポテト食べてるとこよく見るし」



ジンがコーラを飲みながらそう言った。


学校の近くにマックがあるせいか、うちの学校の人はよく利用する。


私もそのうちの1人なんだけど、そんなに美味しそうに食べてたのかなぁ?



……指摘されたらちょっと恥ずかしいかもしれない。



「ねー。私の存在無視してるでしょ?何で美織ばっか?」


「美織、オレに過去問貸してくれるし、国語のべんきょー法も教えてくれたし」


「私に聞けば何でも教えるのに。オトナの女の魅力とか?」



ちょっと気取って言ったカンナ。


ジンは苦笑した。