カンナはC高校で彼氏ができたって、この前会った時に言っていた。
みんな、ちゃんと『今』を生きている。
でも、私は『過去』の想いを引きずって、未来が見えていない状態かもしれない。
“できれば、美織と一緒になれる事を夢見て…”
ジンの手紙の最後にあった一文にかすかな期待を持っているせいなのかな?
望みなんてないに等しいのに。
「あんた、明日から3学期でしょ?学校の課題は終わってるの?」
「んー、まあまあ」
本当は終わってない。
私の返事にお母さんは、ついにだらけた女子高生に雷を落とした。
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